臨床指標とは

臨床指標とは
病院の機能や診療の状況などについて、様々な指標を用いて具体的な数値として示したものです。指標を分析し、改善を促すことにより医療の質の向上を図るとともに患者様にとって分かりやすい医療情報を提供することを目的としています。
用語として、臨床指標 Clinical Indicator : CI、または診療の質指標 Quality Indicator : QI と呼ばれます。病院全体の指標や診療領域別で指標を設定し、数値を把握し、改善していくことは、情報の活用につながり、健全な病院運営上で必要となるものです。

平成28年度 老年病研究所附属病院 病院指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 13 30 27 63 92 122 333 613 815 282
【定義】
平成28年4月〜平成29年3月に退院された患者様の年齢階級別患者数です。
DPC算定病棟に入院された患者様を対象とし、DPC対象病棟から他病棟へ転棟した患者様も含みます。
年齢は入院した時点での年齢で集計しています。
【解説】
当院を受診している患者様は80歳代が一番多く、全体の約3割を占めています。 また、65歳以上の患者様の割合が全体の約8割を占め、地域社会の高齢化を反映しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 55 36.98 21.25 5.45 82.91
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 27 23.70 12.43 0.00 85.81
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 21.18 17.95 45.45 77.00
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均年齢
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 20.83 17.95 8.70 84.78
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 3 27.33 21.25 33.33 85.00
100380xxxxxxxx 体液量減少症 3 27.67 9.33 0.00 92.33
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均年齢
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 47 36.70 16.54 6.38 75.62
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 28.31 21.25 8.33 82.64
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 7.61 7.12 3.23 69.26
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均年齢
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 7.96 11.83 3.57 78.29
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 29 35.38 16.54 6.90 75.17
010070xx02x0xx 脳血管障害 経皮的頸動脈ステント留置術 手術・処置等2なし 27 12.63 9.87 3.70 72.30
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均年齢
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 120 32.78 20.57 3.33 79.65
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 108 52.19 27.63 9.26 85.51
070350xx99xxxx 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 42 13.79 9.13 4.76 58.02
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均年齢
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 127 2.01 3.44 0.00 70.86
020325xxxxxxxx 甲状腺機能異常性眼球突出(症) 46 3.28 12.88 0.00 42.07
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 36 2.06 3.46 0.00 37.03
【定義】
平成28年4月〜平成29年3月に退院された患者様を対象にDPCコードの上位3例を掲載しています。
在院日数は当院に入院した日から退院した日までの日数です。(DPC対象病棟以外の病棟も含む)

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類 基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 0 0 0 0 1 0 1 7
大腸癌 0 0 0 0 0 1 1 7
乳癌 0 0 0 0 0 0 1 7
肺癌 0 0 0 0 1 0 1 7
肝癌 0 0 0 0 1 0 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
平成28年4月〜平成29年3月に退院された患者様が対象で、延患者数を集計しています。
同じ患者様が複数回入院された場合もそれぞれ計上しています。
初発とは、当院でがんの診断、初回治療を実施した場合を指します。
再発とは、当院または他院で初回治療が完了した後に、当院で患者様を診察した場合や、再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
初発として計上されたものは再発には計上していません。
初発の病期分類はUICC TNM分類第7版に基づいたものです。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 7 11.86 58.29
中等症 42 21.79 82.86
重症 10 16.60 88.00
超重症 3 54.67 88.00
不明 0 0.00 0.00
【定義】
平成28年4月〜平成29年3月に退院された患者様が対象です。
成人とは15歳以上を指し、市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
DPCの医療資源を最も投入した傷病名が肺炎・急性気管支炎(DPCコード 040080)の中でICD-10コードがJ13〜J18であるものが対象です。
重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。
下記のうち1項目該当すれば重症度1、2項目該当すれば重症度2という方法で分類しています。
在院日数は当院に入院した日から退院した日までの日数です。(DPC対象病棟以外の病棟も含む)
(A-DROPシステム)
1.男性70歳以上、女性75歳以上
2.BUN 21mg/mL 以上または脱水あり
3.酸素飽和度90%以下
4.意識障害
5.収縮期血圧90mmHg以下
軽  症 : 上記5ついずれも満たさない
中等症 : 上記1つまたは2つを有する
重  症 : 上記3つを有する
超重症 : 上記4つまたは5つ、またはショック
不  明 : 1〜5つの項目のうちで1つでも不明であったもの
【解説】
症例数では中等症の割合が最も多く、全体の約7割を占めています。
軽症から重症にかけて重症になるほど平均在院日数が長くなり、平均年齢も高くなりますが、重症度だけではなく患者要因にも影響があると思われます。

脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 11 5.82 78.00 0.00
その他 0 0.00 0.00 0.00
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 0 0.00 0.00 0.00
その他 0 0.00 0.00 0.00
I63$ 脳梗塞 3日以内 260 48.57 77.99 8.25
その他 43 36.74 77.93 1.65
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかった者 3日以内 4 5.50 63.25 0.00
その他 35 7.14 72.34 2.56
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄、脳梗塞に至らなかった者 3日以内 0 0.00 0.00 0.00
その他 0 0.00 0.00 0.00
I675 もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症) 3日以内 1 2.00 54.00 0.00
その他 3 10.33 30.33 0.00
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 0 0.00 0.00 0.00
その他 0 0.00 0.00 0.00
【定義】
平成28年4月〜平成29年3月に退院された患者様が対象です。
DPCの最も医療資源を投入した傷病名が脳梗塞(DPC 010060)で、ICD-10の上3桁で集計しています。
在院日数は当院に入院した日から退院した日までの日数です。(DPC対象病棟以外の病棟も含む)

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢
K664 胃瘻造設術(PEG) 8 81.13 214.88 0.00 83.00
K386 気管切開術 1 24.00 20.00 0.00 80.00
K654 内視鏡的消化管止血術 1 0.00 6.00 0.00 90.00
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢
K386 気管切開術 1 46.00 145.00 0.00 81.00
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢
K664 胃瘻造設術(PEG) 27 43.56 39.67 18.52 81.07
K386 気管切開術 1 1.00 15.00 100.00 85.00
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 58 0.43 6.55 5.17 78.36
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 38 5.21 15.39 5.26 73.42
K1781 脳血管内手術(1箇所) 25 1.16 109.64 8.00 67.36
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 67 5.84 44.04 5.97 85.88
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 56 6.45 50.57 7.14 83.36
K0731 関節内骨折観血的手術(肩,股,膝,肘) 25 5.52 38.24 8.00 79.68
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢
K2821 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 108 0.00 1.11 0.00 78.17
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 80 0.00 1.01 0.00 73.09
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 51 0.02 1.00 0.00 62.61
【定義】
平成28年4月〜平成29年3月に退院された患者様が対象です。
手術方式の点数コード(Kコード)によって集計しています。(輸血関連は除外)

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 4 0.17
異なる 8 0.33
180010 敗血症 同一 7 0.29
異なる 5 0.21
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 2 0.08
異なる 0 0.00
【定義】
平成28年4月〜平成29年3月に退院された患者様が対象です。
【解説】
この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置の合併症について、
入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発生率を示したものです。

更新履歴
2017/9/30
平成28年度版に差し替え